【経営コラム】事業再構築のための経営の着眼点(その14)

画像や紙の媒体から動画(音声)媒体への急激なパラダイムシフトへの対応を!

前回号の続きです。

■着眼点20:画像や紙の媒体から動画(音声)媒体への急激なパラダイムシフトへの対応を!

画像や紙の媒体から動画(音声)媒体への急激なパラダイムシフトが始まっています。ホームページ・ブログやツイッターがユーチューブに、紙のカタログが動画のカタログに、書籍がリスニングブックに、社員やアルバイトの採用告知がホームページ上の画像から動画の案内に、教育用のマニュアルが紙から動画に、ライブの教育セミナーがオンラインセミナーに…急激に変わり始めています。

画像や紙の情報に比べて、動画の情報はその情報量が圧倒的に勝ることは以前からわかっていましたが、近年これを実現するためのインフラが整備されたことが主な理由です。
※動画を作る仕事の需要が急増しています。

●あるメーカーは、毎年更新している商品カタログに加えて動画を付加しました。商品のコンセプトや主力商品の特徴などを動画に仕上げて、カタログと共に顧客に提供しています。カタログだけでは十分伝えきれなかった商品の良さを、短い動画のダイジェスト版で広報できています。カタログ+動画、この組み合わせがお勧めです。

●某飲食企業は、新規のアルバイト向けの導入教育用動画を制作しました。それまでアルバイトの教育は都度店長が対面で行っていましたが、動画を準備したことで、アルバイトの導入教育の80%が自動化できたそうです。アルバイトの導入訓練に費やしていた店長の実働時間を大きく削減できているようです。

※参考:動画の進化版であるVRの現時点の主要なマーケットは教育分野です。ウォルマート・ケンタッキーフライドチキン(KFC)、東日本旅客鉄道(JR東日本)等が実際に活用しています。コスト削減になる、リアルな体験感を得られること等がそのメリットと言われています。VRではなく、普通の動画でも十分有益ですのでご検討ください。

※参考:『VR・バーチャル・リアリティ(英: virtual reality)とは、現物・実物(オリジナル)ではないが機能としての本質は同じであるような環境を、ユーザーの五感を含む感覚を刺激することにより理工学的に作り出す技術およびその体系。略語としてVRとも。日本語では「人工現実感」あるいは「仮想現実」と訳される(#「仮想現実」という訳語について)。古くは小説や絵画、演劇やテレビなども、程度の差こそあれVRとしての機能を有している。』〔出典:ウィキペディア(Wikipedia)〕

◆半数以上の人が、買い物前に動画を探す!
Criteo社HPから引用させていただきました。
https://www.criteo.com/jp/company/
『Criteoが予測したとおり、2018年は動画広告市場が驚くべき成長を遂げ、今や動画広告は最もエンゲージメント効果の高いマーケティングフォーマットとなっています。その背景として、スマートフォンで動画を視聴する習慣が国や地域、世代を超えて一気に定着しつつあることが挙げられます。Googleの調査では、「買い物の前に動画を探す」と回答した人は全体の50%超。YouTubeで商品やサービスの使い方を説明する、いわゆる「ハウツー動画」の検索数は前年比70%も増えていることが明らかになりました。ちなみに、ハウツー動画で特に人気の高い分野は、日曜大工(DIY)、美容、そして料理でした。さらにGoogleは、約53%のスマホユーザが、サイトやアプリにハウツー動画を用意している企業に対して「好感が持てる」と回答したという調査結果も明らかにしています。』

…次回につづく