【実践コラム】伴走支援型特別保証制度を活用した借り換えについて
借り換えによるキャッシュフローの改善を検討しましょう
コロナ融資を最大限受けた結果、借入額が上限に達し、新たな融資を受けられない企業様が増えています。
そのような状況の中、伴走支援型特別保証制度を活用した借り換えにより、キャッシュフローを改善した事例をご紹介します。
伴走支援型特別保証制度とは、2021年4月に保証限度額4,000万円でスタートし、その後段階的に保証限度額が引き上げられ、現在は1億円の保証限度額となっています。
また、4号、5号認定を受けられた場合、信用保証料が0.2%まで大幅に引き下げられる他、資金使途は、既往の保証付融資の全てが借り換えの対象です。
■ N社の事例
1)2020年3月、下記条件によりコロナ融資を受けました。
・借入金額 80,000千円
・借入期間 7年
・毎月返済額 953千円
2)2022年10月、伴走支援型特別保証制度により下記条件にて上記借入の借換を実行しました。
・借入金額 60,000千円(既往借入残債50,000千円返済)
・借入期間 10年
・据置期間 3年
他行でもコロナ融資の利用があったため、10,000千円程度の純増に留まりましたが、据置期間を設定することにより、向こう3年で、34,308千円(毎月返済額953千円×36か月)のキャッシュフローを改善することができました。また、保証料率が下がったことにより、保証料も1,000千円程度返還されています。
新たな融資は受けられなくても、既存借入の組みなおしによりキャッシュフローを捻出できる場合があります。
是非、ご相談ください。