【経営コラム】 旬のビジネスモデルからビジネスを構想する!
…自社ビジネスに旬を掛け算する!
事業体は変化に対応し、進化・発展を繰り返しながらその命をつないでいます。一方、進化・発展を続けることは容易ではありません。今回は、ビジネスを進化させるための一つのコツをお伝えします。
■自社ビジネスに旬を掛け算する!
- 例えば、前回号でお伝えした【D2C】や【C2M】、【クラウドファンディング】を研究してください。一方、自社における今までの売り方と突合してください。今までの自社の売り方と、新しい旬のビジネスモデル【D2C】や【C2M】、【クラウドファンディング】を掛け算して、自社にとってのこれからの売り方を築きあげてください。
- 例えば、今までの課金方法(マネタイズ)を確認してください。一方、旬の課金方法である【サブスクリプション】モデルを研究してください。その上で、自社にとっての新しい課金方法にチャレンジしてください。
- 例えば、今までの業務フローを確認してください。一方、旬の【デジタル化】ビジネスモデルを研究してください。その上で、自社にとってのデジタルシフトを作り上げてください。
- 例えば、自社のビジネスの型を整理してください。一方、旬の【プラットフォーム】ビジネスモデルを研究してください。
その上で、自社ビジネスのプラットフォーム化に取り組んでください。
…等々
■上記のように、新しいビジネスモデルを創造しましょう。できれば、ルールメーカーを目指しましょう。
さらに、正しいビジネスの型で世の中に浸透させましょう。
- 1.新しいルール、ビジネスモデルを作り上げた企業は、『ルールメーカー』として隆々と生きています。
- 2.誰かが作ったルール、ビジネスモデルにいち早く適合した企業は、『準ルールメーカー』としてうまく経営できています。
- 3.その他の企業は、昔から存在するルール、ビジネスモデルに従う『ルールの適合者』です。『ルールの適合者』は、そのマネージメントやマーケティングが相対的に優れている時にのみ、一定の規模と利益を享受できます。
優良企業や、特に新規上場を果たすような企業群は、そのほとんどが『ルールメーカー』又は『準ルールメーカー』です。
ルールの適応範囲の大小にかかわらず、新しいルールを構築できた企業群に対して、世間は高い評価を与えます。それが高い利益率であり、高額な企業価値(時価総額)です。
※ここで言うルールとは、消費者に提供する新しい価値のことを指します。企業側から考えると、新しいビジネスモデル、事業立地を創造することです。今まで世の中に存在しなかった製品やサービス、提供方法のことです。
企業経営の良し悪しは、そのマーケティングやマネージメントの上手下手の前に、ビジネスモデルの良し悪しで決まります。
大半の企業は、大きな戦略論である事業立地を含むビジネスモデルの議論を放棄して、戦術論であるマーケティングやマネージメントの議論に終始しています。
上記のことを踏まえて、自社の事業立地・ビジネスモデルをしっかり見直してください。そして、ルールメーカーになっていただきたい。中小企業でも、小さなルールの創造者、『スモールルールメーカー』にはなれます。
◎自社ビジネスに旬を掛け算することで、独自のビジネスモデルを創造しましょう。
そのためには、旬のビジネスモデルを研究してください。