【経営コラム】事業再構築のための経営の着眼点(まとめ)
事業活性化のための26の着眼点!
前回号のつづきです。
すべてが大きく変化しています。
過去のビジネスモデルが大きな音を立てて崩れています。はるか昔のルール(昭和ルール)の呪縛に縛られたままの事業体は、新しいビジネスモデルを創造した新興勢力に置き換わります。
人口は減少し、市場規模は小さくなります。競争はさらに激化し、弱者は最後の価格競争を挑みながら消耗戦を続けていくのでしょうか。人口が減少しても労働力は近々余ります。労働力はAIやロボットに置き換えられます。雇用の形態も変わり、企業側は雇用しない経営、働く側は雇用されない働き方に移行します。大企業は黒字リストラを大規模に実施しています。終身雇用の終焉に備え始めました。弱者に働く場所は残りません。
我々は、『生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは、変化に最もよく適応したものである。』(チャールズ・ダーウィン)の言葉を肝に銘じて行動に移さなければなりません。もう残された時間はほとんどありません。
過去のルールをすべて疑い、新しい発想で新しいルールに適合していくしか他に方法はありません。繰り返しますが、時間切れ寸前です。ビジネスのフローを、ビジネスの事業立地や型(モデル)を、その根底から見直す努力を始めませんか。商品開発においては、思い切った高付加価値化を図りませんか。
『事業再構築のための経営の着眼点!』のまとめとして、26の着眼点を整理して以下に記載します。詳細は本コラムのバックナンバーを含めて再度ご確認ください。
◆売り方・プロモーションに関する着眼点
1.売り切りからサブスクリプション(月額課金)への変更ができないか!
2.ファイナンス機能(クレジット、決済代行)を追加できないか!
3.自社ノウハウを教えて代理店を作ることはできないか!
4.自社広報媒体(D2C)を構築できないか!
5.画像や紙の媒体から動画(音声)媒体へ変更できないか!
6.お客様を細分化して、特定のお客様への個別対応を充実できないか!
◆商品開発に関する着眼点
1.自社の商品やサービスを業種やテーマに絞り込むことはできないか!
2.アッパーニッチな商品やサービスを開発できないか!
3.新しい機能を付加できないか!
4.不要な機能を取り除けないか!
◆マネージメントに関する着眼点
1.社員雇用を行わず、フリーランス(個人及びチーム)を活
用できないか!
2.社員を減らすことはできないか!
3.事務所を縮小できないか!
4.在宅勤務で対応できないか!
◆事業計画に関する着眼点
1.中期経営計画を疑ってみる!
2.敢えて減収を狙えないか(余計な売上を捨てる)!
3.計画を鵜呑みにしていないか(執行を先行させすぎていないか)!
◆営業時間・品揃えに関する着眼点
1.営業時間・営業日を減らせないか!
2.品ぞろえを減らせないか!
◆飲食店の開業に関する着眼点
1.出店せずに開業できないか!
2.日時限定(フル営業しない)から開業できないか!
3.数量限定で営業できないか!
◆新規事業・事業立地の見直しに関する着眼点
1.事業立地は優か!事業立地を見直せないか!
2.ビジネスの業務フローを抜本的に組み替えられないか!
3.受注型からプロダクト型に変更できないか!
4.プラットフォームを作れないか!
◎事業全体の活性化や事業立地の付加・転換など、事業自体をその本質から見直そうとするときは、ビジネスの全体像を現したビジネスモデル俯瞰図を作ってみるとわかりやすいです。
ビジネスモデル俯瞰図を使って、事業の活性化を図りたいときの着眼点を上記に整理しました。