【経営コラム】事業再構築のための経営の着眼点(その15)
ビジネスの業務フローを抜本的に組み替える!
前回号の続きです。
■着眼点21:ビジネスの業務フローを抜本的に組み替える!
●ITやAI、ロボット技術が飛躍的に進化しています。
コンテンツは、音声や動画で保存ができ適時廉価に利用できるようになりました。学習や教育分野においては、遠方まで勉強会やセミナー、研修のために移動する必要がなくなってきました。プロの提供する優良なコンテンツが、自身のスマホやパソコン画面に提供されています。時間や距離の制約を受けない環境が整備されています。自身の学習や社員教育の方法を抜本的に見直しましょう。
多くの業務がRPA(=ロボティック・プロセス・オートメーション)により、現時点でも半自動化できます。人の手を必要としない業務の領域が、順次拡大されることでしょう。単純な入力作業、繰り返し業務は概ね置き換えができます。単純事務業務は間もなく消滅します。
レジの自動化、無人レジを見かけるようになりました。無人店舗の実験も始まりました。近々実用化されることでしょう。レジ係という仕事は間もなく消滅します。さらに、店舗運営者の仕事も激減することでしょう。
自動運転技術の実証実験が継続されています。5Gのインフラも整い、いよいよ本格始動です。耐久年数の長い自動車が主役のため、完全切り替えには時間がかかりそうですが、長距離移動の高速道路や、特定エリアに限定した限定稼働は時間の問題でしょう。車両の運転という業務も激減しそうです。
AIを使った調理器具は、効率的にプロの調理技術を模倣します。短時間で美味しい料理を確実に提供してくれます。料理人という仕事も激減するはずです。
医療や法務などの高度な翻訳分野においても、AI自動翻訳の精度がプロ翻訳家の精度に近づいています。プロの翻訳家を必要としない時代はすぐそこまできています。プロの翻訳家という仕事は近々消滅します。…等々
我々は今、技術革新の真っただ中に置かれています。効率的に勉強して、新しい技術を活用した新しい会社運営のスタイルを模索していかねばなりません。また、労働力としての人手不足は近々解消し、労働力は余ります。そうなります。
…次回につづく