【実践コラム】日本政策金融公庫の新株予約権付融資について

スタートアップ企業の新たな資金調達手段のひとつです

日本政策金融公庫が提供する融資制度の一つである新株予約権付融資(スタートアップ支援資金)について解説します。スタートアップとは、新たなビジネスアイデアや技術を基に、急速な成長を目指す企業を指しますが、この制度は、スタートアップ企業が成長段階で必要とする資金を提供し、事業の拡大や開発に注力できるよう支援します。

主な特徴として、次の点が挙げられます。

1.新株予約権付融資: 融資を受けた場合、スタートアップ企業は日本政策金融公庫に対して新株予約権を付与します。しかし、日本公庫が、新株予約権を行使して株式を取得することはなく、原則として、株式公開時など一定の条件に達した場合に経営責任者の方などに新株予約権を売却します。(新株予約権の売却時期については、株式の時価が行使価額の2倍以上となった場合または株式公開する場合のいずれかを融資時に選択できます。)

2.スタートアップ向け: 特にスタートアップ企業を支援するために設計されています。成長段階の早い企業にとって、資金調達は重要ですが、リスクが高いため他の金融機関からの融資が難しい場合があります。この制度は、そのような企業に必要な成長資金を無担保で提供する仕組みです。

3.利率優遇: 新株予約権付融資の利率は他の一般的な融資プログラムよりも優遇されていることがあります。これにより、
企業の返済負担を軽減し、資金を効果的に活用できます。

4.成長支援: この制度を利用することで、企業は新たなプロジェクトの開始、市場拡大、技術開発など、成長に向けた活動をサポートする資金を調達できます。

5.柔軟性: 利用目的や返済スケジュールなど、ある程度の柔軟性が許容される場合があります。企業の状況に合わせて融資条件を調整できます。

スタートアップ企業にとっては、成長のための資金調達手段として検討する価値がある制度ですが、公庫の審査を通過する必要があり、条件や要件があることに留意する必要があります。スタートアップ企業の資金調達についても、是非、ご相談ください。